段ボールの豆知識
ご注文の前に。
「段ボールってどう注文したらいいかわからない。」
「少し細かい部分も注文したい。」
そんなときの助けになれば幸いな段ボールの知識を軽くまとめてみました。
ご注文は電話・FAX・お問い合わせフォームよりどうぞ。
段ボールって何?
段ボールとは、表と裏の平らな紙の間に波型の紙をはさんで、接着剤で貼り合わせて作られた板紙のことを言います。(平らな紙が片側だけのものもありますが。)
段ボールは商品の包装や緩衝材、荷物の運送、なにかを保管するときなどの様々なシーンで使われています。「紙だから使ったらそれで終わり、捨ててしまうのでしょう?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら段ボールの使用後の回収率はなんと8~9割。そして回収した段ボールはまた段ボールとして生まれ変わります。とても「地球にやさしい」素材なのです。
段ボールの構造
最初にも記載させていただきましたが、段ボールは2枚の平らな紙の間に波型の紙がはさまった構造になっています。それぞれ、表の紙のことを「表ライナー」、裏の紙のことを「裏ライナー」、間にはさむ波型の紙のことを「中芯」と呼びます。
そしてそれぞれの紙の強度や貼り合わせ方によって段ボールのシートは区別されています。呼び方はフルート・ライナー・中芯の3つの要素で構成されており、それをつなげて段ボールのシートの種類を表します。
例えば「K5/scp160/K5AF」であれば、「表・裏ともにK5のライナーで160gの中芯をはさんだAフルート」といった意味になるのです。それぞれの種類の説明は次からしていきますね。
フルートとは
段ボールは中芯の波の高さ(とそれによる段ボールの厚み)によって区別されています。以下に弊社でも扱っている代表的なものをいくつかご紹介します。
- Aフルート
- 一般的な外装箱によく使われている段ボールです。「段ボール」と言って多くの人がイメージするのはこのフルートの段ボールかと思います。
厚さは約5mm、30cm内になみなみが34±2個あります。
- Bフルート
- 主に内装箱や、小さいもの・軽いものを梱包する箱に使われている段ボールです。また、機械などの緩衝材として使われていることもあります。
厚さは約3mm、30cm内になみなみが50±2個あります。
- Cフルート
- 現在、欧米を中心にAフルートとほぼ同じ用途で使用されている段ボールです。Aフルートより薄く波が細かいので省スペース・省資源で印刷品質も向上します。強度もそれほど差がないのでおすすめです。
厚さは約4mm、30cm内になみなみが40±2個あります。
- Wフルート
- 強度を優先する場合や重いものを梱包する際に使われている段ボールです。上記のAフルートとBフルートを貼り合わせたもので、分厚く丈夫で重いです。
厚さはAフルートとBフルートを合わせた8mmです。
- Eフルート
- ギフト箱などの個装箱によく使われているのがこの段ボールです。一見すると厚紙のように見えるかもしれませんが、ちゃんと中芯が入っています。
厚さは約1.5mm、30cm内になみなみがおよそ95±5個あります。
ライナーの種類
表と裏の平らな紙、ライナーの種類によっても区別があります。弊社で取り扱っているものにはC5・K5・K6・K7などがあります。
まずCやKなどの文字がが何を表しているかといいますと、これは含まれる古紙とバージンパルプの比率を表しています。CはKに比べて古紙の比率が高くなっています。
次に後ろの数字ですが、これは紙の重さを表しています。単位をつけるとするならば「匁(もんめ)」です。業界内では昔からの習慣でグラム表記よりこちらで表記されることが多いのです。
強度的にはCよりKの方が、数字が大きい方が強いです。
また、色は基本的にはクラフト色ですが、表ライナーは白などの色のついたものもあります。
一般的によく使われているのはK5です。
C5 | < | K5 | < | K6 | < | K7 |
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中芯の種類
中芯も重さによって区別されています。120g・160g・180gと強化180g・強化200gがあります。もちろん、重いもの、強化されたものが強いです。
ここで注意しなければならないのは、ライナーと中芯のバランスです。中芯の強度だけを上げてしまうと段ボールの表面がでこぼこしてしまい、印刷がきれいになりません。中芯を強いものにする場合は合わせてライナーも強くするのが望ましいです。判断しかねる場合はご相談ください。
ちなみに、一般的には120gを使うことが多いです。
120g | < | 160g | < | 180g | < | 強化 180g | < | 強化 200g |
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段ボール箱の寸法
段ボール箱の寸法は長さ・巾・高さの3つで表します。長さと巾は、寸法の長い方を長さにしていただくとよいかと思います。
段ボールには厚みがあります。そのため内側と外側で寸法が違います。中に入れるものが決まっているのならば、内寸で注文するかと思います。
内寸で注文する際に注意してほしいことは、内寸を商品のサイズピッタリにしないことです。ピッタリにしてしまうと商品を出し入れできなくなってしまいます。必ず「逃げ」を内寸法に含めてください。
最後に
長くなってしまいましたが、これでも段ボールについての一部でしかありません。とはいえこれ以上は専門的になってきますので、より詳しく知りたい場合やここに記載していない内容が知りたい場合は弊社にお問い合わせください。
また注文に関してご自身で判断しかねる場合もお気軽に弊社にご相談ください。弊社スタッフがお客様のご希望に合わせた段ボールをご提案いたします。